有料

自民皇族確保策 養子縁組は有効 早期に見解策定


自民皇族確保策 養子縁組は有効 早期に見解策定 自民党の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」であいさつする麻生副総裁=4日午後、東京・永田町の党本部
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自民党は4日、総裁直轄の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」を党本部で開いた。皇族確保策として、養子縁組による旧皇族男系男子の皇族復帰案を議論した。木原誠二事務局長は記者団に「方策として有効だとの理解があった。遠からず議論をまとめたい」と述べ、党見解の策定を急ぐ考えを示した。
 前回会合では、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案について話し合い、反対意見は出なかった。木原氏は政府有識者会議の報告書で示されたこれら主要2案に関し「優先的に進めるとの理解が示された」と説明した。次回会合では、改めて全体像を協議する。
 立憲民主党や公明党などは既に党の考え方を取りまとめ、衆参両院議長に提出している。懇談会会長の麻生太郎副総裁は会合で「わが党としてもしっかりとした方向性を示すべく、議論を深めたい」と強調した。
 有識者会議の報告書は2022年1月に国会に提出され、各党に議論が委ねられている。額賀福志郎衆院議長は今国会中に各党協議を実施したい意向だ。