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のと鉄道が全線再開 地震発生から3カ月ぶり


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 能登半島地震で施設が被災した石川県の第三セクター「のと鉄道」が6日、全線で再開した。能登へのアクセスが改善され、「復興の道しるべになる」と被災地では喜びの声が上がった。2月15日から一部区間で運行していたが、能登中島(同県七尾市)―穴水(同県穴水町)間は運休が続いていた。全線開通は約3カ月ぶり。
 同社は出発式を穴水駅で開催。中田哲也社長は時折声を詰まらせながら「今日はただの運行再開にとどまらず、私たちの絆の強さや未来への希望の象徴となる」とあいさつした。
 能登鹿島駅(穴水町)で花壇を整備するボランティア活動を続け、穴水駅の一日駅長を務める佐藤まゆみさん(72)の合図で一番列車は定刻通りに出発、復旧に携わった工事関係者や地元住民らが手を振って見送った。