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万博の巨大屋根 作業公開 「象徴」進捗アピール


万博の巨大屋根 作業公開 「象徴」進捗アピール 2025年大阪・関西万博開幕まで13日で1年となるのを前に、報道陣に公開された木造巨大屋根「リング」=8日、大阪市の夢洲
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 2025年大阪・関西万博の開幕1年前を控え、日本国際博覧会協会(万博協会)は8日、会場予定地で建設中の木造巨大屋根「リング」の作業状況を記者団に公開した。協会は8割が組み上がったと説明。万博の象徴に位置付けられる構造物の整備が順調に進んでいるとアピールした。
 予定地となる大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)では、完成すると1周約2キロの円環となるリングのほか、大催事場など各種施設、参加国のパビリオンの建設が続く。敷地内では1日約3千人が働いているという。
 万博協会担当者は「協会が発注する工事はスケジュール通り進んでいる」と強調。遅れ気味のパビリオン整備も可能な限り支援する方針を示した。
 リングの高さは最大約20メートルで、各国のパビリオンを囲むように造られる。下部は会場内を巡る動線になり、屋根に上ると大阪湾や夜景が一望できる。一部は水上に浮かんでいるような造りになる予定。整備費は350億円で「世界一高い日傘」との批判も上がった。