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9条守り平和を堅持 仲村氏 時代変化合わせ加憲 金城氏 憲法改正


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 ―憲法や9条を改定し自衛隊の位置付けを明確にする議論への姿勢は。
 鶴渕 政府は自衛隊を、米国とともに他国を攻撃する軍隊に変えようとしている。玉城県政が進めるように、軍事力の強化ではなく周辺諸国との平和的な話し合いで解決するべきだ。
 仲村 憲法9条を守り抜く。日本国憲法が掲げる国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を堅持する。自衛隊は専守防衛に徹して、国民の生命財産、地域の平和と安定に貢献してほしい。
 宮城 政府は明確な定義が確立していない台湾有事という御旗を立て、軍事強化を進めている。私はこれをフィクションだと考える。このような中、政府に改憲を語る資格はない。
 金城 平和憲法として国民の間に定着した憲法を高く評価する。平和、人権、民主の三原則を堅持しながら、時代の変化に合わせた理念には権利を加える「加憲」の立場を取っている。
 平良識 平和憲法の改定は反対する。特に9条改定論には沖縄から声を上げなければならない。自衛隊は憲法に根ざし、災害救助の取り組みに特化して世界平和に貢献をするべきだ。
 山川 憲法9条は戦争放棄と平和主義を堅持した上で2項で自衛隊の保持を明記する。「自衛のため」「行政各部の一つとして」と条文に明記し特別な存在ではないと規定する。
 平良昭 9条改定の必要はない。平和憲法の基本を揺るがすものではないことを条件として、現代社会の生活ニーズに合わせた改定は多少必要になってくると理解している。
 島袋 党は憲法改正で自衛隊の明記、緊急事態対応、合区解消・地方公共団体、教育充実の4項目の条文イメージを掲げている。自衛隊は憲法に位置付けて、自衛隊違憲論を解消すべきだ。