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部隊指揮統制を強化 日米首脳会談 共同声明


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同=中久木宏司】岸田文雄首相は10日午前、米ワシントンでバイデン大統領と会談する。日本政府によると、共同声明で両首脳は自衛隊と在日米軍の連携強化に向け指揮・統制枠組みの見直しで一致。部隊の運用性向上が見込まれる一方、米軍との一体化が強まるとの懸念が出そうだ。声明には日米間の投資拡大を歓迎し、半導体や人工知能(AI)といった新技術での協力を促進すると明記した。 (7面に関連)
 日本の首相が国賓待遇で訪米したのは9年ぶり。「グローバル・パートナー」としての日米をアピールする狙い。
 日米両政府は、日本が陸海空3自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」を2024年度末に発足させるのに伴い、在日米軍も体制を強化し、即応性を持たせる方針。同盟の情報収集、警戒監視能力も高める。
 ミサイルなど防衛装備品の共同開発・生産を促進する定期協議や、戦闘機操縦士の育成とジェット練習機共同開発に向けた作業部会を設置する。米軍艦船や航空機の大規模補修に日本企業が従事できる仕組みも整える。