うるま市石川で計画されていた自衛隊訓練場建設に反対する「自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会」の共同代表らは25日、県庁で玉城デニー知事と面会し、知事の協力に謝意を伝えた。玉城知事は今回の問題は「自衛隊ではなく、防衛省の問題、政治の問題だ」と指摘した上で「住民の皆さんが政治を動かした」と民意の意義を強調した。
同会が手渡した礼状では、玉城知事が2月16日に石川地区自治会長連絡協議会と面会した翌日、来県した木原稔防衛相に計画を白紙にするよう直訴した経緯を振り返り「全県的な世論の形成に大きく尽力した」と評価した。同会の伊波常洋共同代表は知事を先頭に計画を断念させた一連の動きの重要性に触れ「超党派でいい沖縄をつくってほしい」と期待。今後も別の場所で訓練場整備計画が示された際、当該地域が反対を決めれば「われわれは惜しみなく協力する」と力を込めた。
(知念征尚)