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ジャングリア開業で渋滞懸念「名護東道路」の延伸、住民アンケート実施へ 沖縄総合事務局


ジャングリア開業で渋滞懸念「名護東道路」の延伸、住民アンケート実施へ 沖縄総合事務局
この記事を書いた人 Avatar photo 與那原 采󠄀恵

 沖縄総合事務局は24日、社会資本整備審議会道路分科会沖縄地方小委員会(委員長・下里哲弘琉球大工学部教授)を開催し、名護東道路の本部方面への延伸計画を議論した。

 地域の現状や課題把握を目的に、地域住民や観光客らを対象とした調査を実施することを了承した。延伸道路の沿線地域となる本部町、今帰仁村、名護市の約4万1千世帯へ5月末から戸別アンケートを配布する予定だ。

 同審議会で委員らは、戸別アンケートなどの調査について、丁寧な調査方法だと高く評価。一方、新道路建設に伴い、旧道の利用者が少なくなることによる地域経済への影響などを指摘した。

 下里委員長は、人の流動が増えることで地域住民が移動しにくくなる可能性もあるとし「多くの人が利用しても楽しめる道路づくりを期待する」と述べた。

 沖縄総合事務局道路建設課の具志堅清一課長は「具体的な今後の予定などは決まっていないが、道路の整備のあり方についてしっかり議論して進めたい」と話した。

 名護東道路は21年7月に名護市数久田から同市伊差川間が開通。25年には本島北部で大型テーマパークの開業が予定され、今後さらなる交通渋滞が懸念されることなどから延伸が検討されている。

 (與那原采恵)