中頭郡区は現職4、新人2の計6人が5議席を争う。与党が4議席を占める現在、野党自民は同区で2議席獲得を狙う。
仲宗根悟氏(66)=無所属=は、立民の推薦を受け5期目を目指す。自治労や全駐労などの支援を受ける。地元読谷村の石嶺伝実村長や村議11人の支援を生かす。事務所を村高志保に構えたほか、村内18の字に支部を設置した。手振りやあいさつ回り、懇談会を重ねて支持固めを強化する。読谷高同窓生のつながりを生かし、読谷以外での支持獲得も狙う。
3期目を目指す新垣光栄氏(60)=無所属=は立民、社大の推薦を受ける。地元の中城村と北中城村、西原町に事務所を構え、東海岸地域を中心に革新票の獲得を狙う。中城村議12人、北中城村議8人などの支持も得る。地域行事に顔を出すなど地域回りを中心に運動を展開し、基礎票固めに努める。沖縄の経済的自立や中南部都市圏構想実現を公約に掲げる。
2期目に挑む社民公認の上里善清氏(66)は、西原町翁長に事務所を構え、東海岸地域を中心に票固めを図る。現職の強みを生かして議会報告のチラシを各地域に配布し、政策浸透に努める。北谷町や嘉手納町、読谷村の社民支持層にも支持を呼びかけ、西海岸地域でも票の上積みを図る構えだ。社大の推薦のほか、自治労や連合沖縄の支援を受ける。
米須清一郎氏(54)=無所属=は、今期で引退する瑞慶覧功氏の後継として初当選を狙う。社大・社民の推薦を受ける。地元の北谷町から、渡久地政志町長や野国昌春前町長、町議らの協力を得て選挙戦を展開する。北谷町議を2期務めた経験を生かして運動を進める。基地負担軽減や教育の充実などを公約に掲げ、丁寧に政策浸透に努めたい考えだ。
5期目を狙う自民公認の中川京貴氏(61)は、地元の嘉手納町と北谷町、読谷村に事務所を構え、西海岸地域を中心に運動を展開する。公明の推薦を受ける。東側の新人と票をすみ分け、自民で2議席獲得を目指す。犬猫殺処分ゼロに向けた取り組みなど、4期の実績をアピールする。教育・福祉の施策の浸透を図り、無党派層の掘り起こしを積極的に行う。
宮里洋史氏(37)は、自民公認・公明推薦を受け初当選を目指す。SNSで人柄や公約が分かるような動画を細かく発信し、若年層や無党派層の掘り起こしに力を入れる。町議を3期務めた地元西原町と中城村、北中城村に拠点を構え、運動を展開する。東海岸の発展と子育て施策など政策浸透を図る。週3回の手振りや地元の高齢者が集まる体操にも参加する。
(’24県議選取材班)