【嘉手納・北谷】米軍嘉手納基地に5月から10月まで一時展開される米海軍の無人偵察機MQ4トライトン1機が20日、同基地に飛来したことを受け、周辺自治体の當山宏嘉手納町長と渡久地政志北谷町長は本紙の取材に答え、基地負担が増加することへの懸念から、配備を認めない姿勢を改めて示した。
當山町長は、配備を認めないという町の要望が通らず、トライトンが飛来したことに「残念だ」と述べた。「戦闘機の離着陸や訓練など、町民は過重な基地負担を負っている中で、一時的であれ新たに配備されるということは、基地負担が増すものと考えざるを得ない。町として受け入れる状況にない」と改めて示した。
渡久地町長は「負担軽減に逆行している。一時配備で、騒音もないという説明だが、訓練が増えること自体が負担増になる」と述べた。「安全性に問題ないというが、MQ9を例に挙げると事故もある。住民は精神的負担も感じている」と懸念を示した。
(金盛文香)