米兵少女暴行事件を受け、米軍嘉手納基地の米空軍第18航空団司令官のニコラス・エバンス准将は26日、県の溜政仁知事公室長に電話し、事件について「非常に深刻な問題だと受け止めている。こういった事件は米軍の印象を損ねるものであるとも理解している」と述べ、捜査に協力していく考えを示した。
溜氏は「県民に不安を与えるだけでなく、女性の尊厳を踏みにじるものであり、被害者が未成年であることを考えれば極めて遺憾だ」と強く申し入れた。
エバンス准将とマシュー・ドルボ在沖米国総領事は27日、県庁を訪れて状況を説明する。県はその場で抗議する考え。
県によると、26日の電話でエバンス氏は「地元警察への協力を通じて、県にもしっかりと(情報を)共有する」と説明した。「裁判で有罪となれば、しっかりと責任を取らせる」と強調した。起訴された米兵は保釈金を払い、身柄は米側に移されていると明かした。
これに対して溜氏は、過去には米側の身柄管理が不十分だったことが要因となり米兵が国外に逃亡した事例もあるとして、身柄管理の徹底を求めた。
エバンス氏は、逃亡などがないよう米兵のパスポートは差し押さえているとした。
(知念征尚)