米軍嘉手納基地に配備していたF15戦闘機の退役に伴い、米空軍が今後数年で、最新型のF15EXを36機、同基地に配備する方針を日本政府に伝えたことが複数の関係者への取材で分かった。政府関係者によると、従来型よりも配備機数は少なくなるが、1機当たりの騒音レベルは増す可能性がある。
もともと嘉手納基地に配備されていたF15従来型は2飛行隊の48機と予備機6機の合計54機だった。今回のF15EX配備は36機となるが、予備機の数は不明。
嘉手納基地では2022年10月4日からF15退役に伴う巡回配備が始まった。F35Aステルス戦闘機やF22Aラプターステルス戦闘機など、騒音の激しい機体が米本国から飛来して嘉手納基地周辺の騒音被害が激化していた。
2日現在、嘉手納基地にはF22Aラプターステルス戦闘機が24機、F16C戦闘機12機の計36機が暫定配備されている。
米空軍によると、F15EXの最初の運用機が6月5日、米オレゴン州の基地に到着したばかり。開発しているボーイングによると、米空軍の戦闘機の中でも大幅に長い射程距離を有する。兵器の搭載力やレーダーの能力なども向上している。
(明真南斗、金盛文香)