【中部】沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)は4日、外務省沖縄事務所と沖縄防衛局を訪ね、昨年12月に発生した米兵少女誘拐暴行事件について抗議した。「被害者の人権を蹂躙(じゅうりん)し、人道的に決して許されない乱暴であり、基地周辺地域への影響は計り知れない」と指摘した。
抗議書では、被害者への謝罪と完全な補償、在日米軍に係る事件・事故が発生した場合の地元自治体への速やかな情報提供など5項目を求めた。
沖縄事務所の宮川学沖縄担当大使は「米側に対して具体的な対応策含め、事件・事故防止の徹底を強く求めていく」と述べた。防衛局の伊藤晋哉局長は「米側へ再発防止の徹底を求めていく」と回答した。
防衛局の要請後、記者らの質問に答えた三連協副会長の當山宏嘉手納町長は「具体的にどうしていくのかは示されていない」としたが「真剣に米側、日本政府との協議が進んでいることを把握できた」と述べた。
(金盛文香、與那原采恵)