相次ぐ在沖米兵による性的暴行事件に対し厳重に抗議する意見書と抗議決議を全会一致で可決する嘉手納町議会＝5日、嘉手納町役場
琉球新報朝刊 米兵による性的暴行事件を受けて5日、5市町村議会が抗議決議と意見書を可決した。一部議会は可決後、沖縄防衛局に意見書を提出した。
抗議決議と意見書を全会一致で可決した議会は宜野湾市（呉屋等議長）と石垣市（我喜屋隆次議長）、嘉手納町（仲村渠兼栄議長）、読谷村（伊波篤議長）、宜野座村（当真嗣信議長）。
宜野湾市議会は意見書と抗議決議で「米兵による蛮行に激しい怒りを覚えるとともに、改めて県民に強い衝撃と不安を与えている」として、被害者と家族に対する謝罪と補償、事件の全容解明と被害者に配慮した公表を行うこと、再発防止策の徹底などを求めた。
嘉手納町議会は可決後、沖縄防衛局で伊藤晋哉局長に意見書を手渡した。伊藤局長は「極めて遺憾であることを米側に強く示し、今後の管理の徹底を申し入れている。軍人軍属の事件で地域に不安があってはならない」と述べた。再発防止策については、政府が本島内で実施する沖縄・地域安全パトロール隊での警戒作業を地域で強化していくことを双方で確認したという。
（梅田正覚、照屋大哲、石井恭子、金盛文香、金城大樹）
