【東京】エマニュエル駐日米大使は5日、外務省で岡野正敬事務次官から米兵の性犯罪について遺憾の意を伝達され、「現在の予防策が十分ではないことは明らかだ」と認めた。
外務省が同日、両氏のやりとりを公表した。エマニュエル氏は「改善策を迅速に考え、問題を迅速に解決する必要がある」などとも述べた。昨年12月の少女誘拐暴行事件から半年が経過し、県や日本政府は再発防止策を繰り返し求めている。米側の対応の遅れがあらわとなった。
外務省によると、岡野次官は綱紀粛正と再発防止を申し入れた。これを受け、エマニュエル氏は改善を約束した上で「われわれは自らに設定した水準も、地域社会のためにある水準も満たしていない」と反省を述べた。
岡野次官は「事案の再発防止に向けた具体的な方策について、米側と議論していきたい」とも伝えた。両氏は引き続き緊密に協力していくことで合意したという。
(明真南斗)