有料

破損サンゴを移植 沖縄県が了承 大浦湾で防衛局


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、大浦湾のサンゴが損傷された問題で、破損したサンゴの移植作業を沖縄県が受け入れたことが17日、分かった。県が行政指導で求めていた有識者でつくる環境監視等委員会での了承を受けたもので、政府関係者によると、16日に移植の作業が実施された。

 12日に開かれた環境監視等委員会後に防衛局は県に、早ければ13日にも作業を開始すると報告。損傷したサンゴ本体は予定した方法で移植するほか、損傷したサンゴ片も海底面に据え付けて回復を図るとしている。県は引き続き作業に係る経過報告などを求めている。

 サンゴの損傷を巡っては、辺野古新基地建設に係る作業船がアンカーの設置位置を誤ってサンゴを損傷。最大で縦40センチ、横30センチが削り取られたようになった。防衛局は全ての海上工事の受注業者にはアンカーと移植対象のサンゴの座標位置を必ず確認することや、サンゴとの間に、より十分な距離を確保することを周知・徹底するとしている。

 (新垣若菜、明真南斗)