尖閣周辺へのブイ設置要請　石垣市議会、水産庁に　沖縄

　【東京】石垣市議会（我喜屋隆次議長）は1日、水産庁で森健長官＝同4人目＝と面会し、尖閣諸島周辺海域に係留ブイを設置するよう求めた。要請書では、尖閣諸島周辺は高級魚の漁場であるが島に近づくことができず船を停泊・係留する場所がないため危険な状態にあることを訴えた。その上で「船舶の安全、安心を守るための係留ブイを早急に設置すること」を要請した。面会は非公開だった。

　取材に応じた仲間均市議は「水産庁だけで判断できることではなく、難しい問題であることは分かるが、漁民の安全安心を考えて実現してほしい」と話した。我喜屋議長は「『どういった対応ができるのか検討させていただきたい』というお答えをいただいた。漁業者の安心安全を守りたいという思いは伝わったと思う」と述べた。

　市議会は同日、文部科学省、内閣府、官邸なども訪問し、学校給食の無償化や、島外医療機関への渡航費支援なども要請した。　

（嘉数陽）