有料

首里城防災議論 避難動線を決定 検討委、各復元段階


この記事を書いた人 Avatar photo 與那原 采󠄀恵

 首里城復元に向けた国の技術検討委員会(委員長・高良倉吉琉球大名誉教授)は7月30日、本年度1回目の防災ワーキンググループ会議を開催した。来場者の避難動線などを確認した。


 2025年度の正殿工事期から、正殿完成後に工事に取りかかる北殿・御庭の完成まで、段階を分けて検討。それぞれの復元段階の避難動線を決定した。

 消火などに用いる仮設水槽についても議論された。増設分の新設水槽については、当初計画していたエリア全体に遺構・遺物含有層が残存することが確認されたため、当面の間は別の場所に仮設水槽を設置することが確認された。

 高良委員長は「二度と首里城を燃やさない」とし、「一番大きな論点の一つは、防災ワーキンググループだ」と議論の重要性を指摘した。

 (與那原采恵)