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那覇空港拡張 調査へ 需要増に備え 沖縄総合事務局10月にも


那覇空港拡張 調査へ 需要増に備え 沖縄総合事務局10月にも 那覇空港(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恵理菜

 那覇空港の機能強化に向け、沖縄総合事務局が空港の拡張を検討する調査を10月にも始めることが分かった。複数の関係者によると、埋め立てのシミュレーションなどを実施する。調査結果によっては、誘導路の増設や駐機場の拡張を行う可能性もある。埋め立てを伴う大規模な工事となれば、第2滑走路が供用開始された2020年以来となる。

 総合事務局によると、調査は今後の急激な需要増に備え、拡張の選択肢を探るもので、予算や工期、技術的な課題などを洗い出す「予備検討業務」の位置付け。空港施設を利用する航空会社のほか、自衛隊、海上保安庁からもニーズを聴取する。

 総合事務局がこのほど公表した入札情報によると、調査では土木施設の設計計画や潮流・水質予測のほか、海底の地形や波打ち際の測量などを行う。業者を選定中で、業務期間は10月ごろから年度内まで。

 総合事務局は8月13日に、県企画部と土木建築部を訪れ、那覇空港の機能強化に向けて予備検討業務を実施すると説明した。

 那覇空港の整備を巡っては、経済界などから誘導路を増設するよう要望が上がっている。総合事務局の担当者は「空港を拡張するならどういった選択肢があるのか調査する。調査の結果、選択肢の一つとして埋め立てが必要とまとまる可能性がある」と説明した。

(石井恵理菜)