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那覇空港で離陸前のANA機から煙 エンジンオイル気化が原因か 乗客514人と乗員けがなし 沖縄


那覇空港で離陸前のANA機から煙 エンジンオイル気化が原因か 乗客514人と乗員けがなし 沖縄 補助エンジンから煙を上げる全日空機(右)=1日午後、那覇空港(目撃者提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 1日午後6時55分ごろ、那覇発羽田行きの全日空474便の垂直尾翼付近から白色の煙が上がった。

 同機は発煙が確認された後、駐機場に戻り点検を実施。異常はなかったとして、約2時間後の同日午後9時11分に羽田空港に向けて離陸した。乗客514人と乗員にけがはない。ほかの便の運航への影響はなかった。

 全日空によると、客を乗せる駐機場から専用の車両で機体を後ろに押し出すプッシュバックと呼ばれる作業が行われた後に、周囲で作業をしていた従業員らが白煙が上がっていることに気付いたという。発煙したのは垂直尾翼の下にある補助動力装置(APU)。装置内でエンジンオイルが気化したことが原因とみられる。

 発煙確認後、機体を駐機場に戻し午後7時15分から同35分の間に点検を実施したが、異常は確認されなかったという。点検の後、離陸に向けた追加の燃料補給や関連する作業のため、当初出発予定時刻の午後6時25分から大幅に遅れて離陸した。

 那覇空港で別の飛行機で沖縄に戻る娘を待っていた会社員の女性(56)は「ニュースで知って驚いた。無事に飛び立ってくれてよかった」と安堵(あんど)した表情で話した。