キャンセルや乗り換えなどカウンターでの手続きのため長蛇の列をつくる旅行者＝2日午後9時7分、那覇空港（ジャン松元撮影）
琉球新報社 羽田空港での航空機衝突による火災事故の発生に伴い、羽田空港は2日夜、4本ある滑走路全てを閉鎖した。その影響で、同日夕方以降の羽田―那覇間の運航は、少なくとも航空各社で計22便が欠航となった。那覇空港では、搭乗予定だった乗客らが振り替えの手続きをするなど約200人がカウンターに列を作った。沖縄都市モノレールの那覇空港駅では、空港から出てきた人の混雑で一時入場制限が行われるなど混乱が広がった。
2日午後8時半時点で、日本航空7便、全日空11便、スカイマーク2便、ソラシドエア2便の欠航が発表されている。日本航空とスカイマークの那覇空港発羽田空港行きのそれぞれ1便が到着地を中部空港（愛知県常滑市）に変更した。そのほか、ジェットスターやピーチ・アビエーションが、各地発の羽田空港行きの便が到着地を成田空港に変更する可能性があることから、那覇空港発成田空港行きの便が遅延する恐れがあるとしている。
年末休みで豊見城市に帰省していた20代女性は「4日から仕事なので、戻れるかどうか心配だ。都内で保育士をしていて担任のクラスを持っているので、子ども達を待たせてしまうことを心配している」と話した。
埼玉から家族3人で訪れた20代男性は、搭乗予定の日航羽田便の欠航が発表されたのが午後8時前だったことに「もっと早く判断してほしかった。今から宿が取れるか不安だ」と表情を曇らせた。
飛行機に乗れず再び空港を出ていく人たちでタクシー乗り場は長蛇の列となり、モノレール那覇空港駅では入場制限のため改札口で止められて駅構内への入場を待つ行列ができた。突然の混雑に駅員も対応に追われていた。
（西田悠、名嘉一心、ジャン松元）
