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管制官に音でも注意喚起 羽田衝突 誤進入対策、国交省検討


管制官に音でも注意喚起 羽田衝突 誤進入対策、国交省検討
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信

 羽田空港で海上保安庁と日航の航空機が衝突した事故で、着陸機が接近する滑走路に別の機体が進入した場合、管制官に画面上で注意喚起する「滑走路占有監視支援機能」について、国土交通省は11日までに、アラームを鳴らすなどの改善を加える検討を始めた。近く開催予定の有識者らによる対策検討委員会で協議する方針。

 事故を受け、海保は羽田航空基地の航空機の運用を停止した。隊員の心のケアや安全体制の再確認を進めるための措置で、再開時期は未定。日航のパイロットが社内の聞き取りに、衝突後の状況に関し「操縦不能と認識した」と話していることが判明した。

 国交省によると、注意喚起機能では、進入を検知すると画面上で滑走路を黄色に、航空機を赤色に表示する。音で知らせる仕組みはなかった。事故当時の管制官は海保機の進入に気付いていなかったとみられ、国交省は緊急対策として表示画面を常時監視する担当を6日から羽田に配置した。成田などの国内6空港にも順次配置する。

 着陸機を検知する範囲の設定次第で、安全上の問題が生じる事態でなくとも注意喚起表示が出るケースがある。空港の混雑時に頻繁にアラームが鳴ると管制官の業務に支障が出るとの懸念も踏まえ、検討委で議論する。

 滑走路手前の路面で停止が必要なことを赤い光で知らせる「ストップバーライト(停止線灯)」の運用や、パイロットと管制官が交信で使う表現も、見直す点があるかどうか検討する。

(共同通信)