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「MICE前提、本年度に都市計画」 西原町長再選の崎原盛秀氏に聞く 沖縄


「MICE前提、本年度に都市計画」 西原町長再選の崎原盛秀氏に聞く 沖縄 2期目への意気込みを語る崎原盛秀氏=3日、西原町の選挙事務所(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 藤村 謙吾

【西原】任期満了に伴う西原町長選挙は3日に告示され、現職の崎原盛秀氏(67)が無投票で2選を果たした。崎原氏に町政への抱負を聞いた。 (聞き手・藤村謙吾)

―無投票当選について。
「町民の声に寄り添ってきたことを、評価いただいたと思う。逆に言えば、『もっと頑張れ』という声とも捉えている」

―1期目を振り返って。
「トップセールスが私の売り。国や県への要請活動に力を入れた。新型コロナウイルス感染症のワクチン接種では、県や県出身国会議員を通じ、ワクチンを確保してもらい、町と医療施設が連携し、県内自治体でも上位の接種率だった。西原西地区の区画整理事業では、県や大臣に要請し予算を獲得し、坂田の商業施設移転を実現した。就任前約14億円だった町の基金を、約24億円まで増やした」

-町政の課題は。
「学校校舎の建て替えだ。何十億と必要だが、文部科学省の補助は6割程度。大変な負担で、財政をもっと豊かにする方法を考える必要がある」

―重点施策と抱負を。
「子どもたちの未来のため、母子手帳アプリを導入し、1期目から進める幼稚園の認定こども園化を引き続き行い、教育の質を高める。大型MICE整備を前提にした町都市基本計画を、本年度中に策定する。トップセールスマンとして自分で汗をかき、どこにでも行く。保守革新ではなく『オール西原』だから県にも国にもお願いできる。初心を忘れず。町民と共に行政運営をしていきたい」

さきはら・せいしゅう 1957年生まれ。町小波津出身。沖縄大卒。82年に町役場に入り、2012年から16年まで副町長。町議をへて、20年の町長選で初当選した。