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自民総裁選9候補、米軍基地問題の言及なし 9条への自衛隊明記の主張も 東京


自民総裁選9候補、米軍基地問題の言及なし 9条への自衛隊明記の主張も 東京
この記事を書いた人 Avatar photo 嘉数 陽

 【東京】自民党総裁選に立候補した9氏は12日、所見発表演説をした。憲法への自衛隊明記に関する主張があった一方、在日米軍基地や日米地位協定、辺野古新基地建設などに言及する候補者はいなかった。候補者は13日、党本部で共同記者会見に臨む。14日には日本記者クラブで討論会が開かれる。

 演説で河野太郎デジタル相は、「世界全体の平和と安定」のために「日本の役割責任」を世界に向けて発信すべきだと訴えた。憲法9条への自衛隊明記は「第一歩であることは間違いない」とした上で、「その先をどうするか」を早期に議論すべきと述べた。

 石破茂元幹事長は、憲法への自衛隊明記の必要性以外に、アジアの安全保障の仕組みをつくることが「喫緊の課題」として、「防衛力の整備」「防衛費の増額」なども必要だと訴えた。

 茂木敏充幹事長は憲法への自衛隊明記など、憲法改正の3年以内の実現を目指す目標を掲げた。

 小泉進次郎元環境相は、防衛力強化と憲法への自衛隊明記を掲げ、明記の是非を国民に問う姿勢を示した。

 小林鷹之前経済安保相は「緊急事態条項の創設、そして自衛隊の明記、この二つは最大限急いでいく必要がある」と述べた。

  (嘉数陽)