石破茂首相は、1日発足させた内閣で「ロシア経済分野協力担当相」の設置を見送った。2016年から経済産業相が兼務してきたが、ロシアのウクライナ侵攻後、日ロ関係が冷え込んだことが背景にあるとみられる。
ロシア経済協力相は、第3次安倍再改造内閣で当時の世耕弘成経産相が16年9月から兼務。斎藤健前経産相まで名称を変更せずに職務を兼ねてきた。
政府は16年、極東開発など経済協力8項目をロシア側に提案し、北方領土問題を含む平和条約交渉の進展を狙った。ただ目立った成果はなく、22年のウクライナ侵攻により、日本は経済協力を凍結した。
石破内閣の武藤容治経産相の兼務は斎藤氏から一つ減り、原子力経済被害担当や産業競争力担当など四つとなった。
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琉球新報朝刊