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信頼回復へ「納得、共感」 地方創生、再起動を表明


信頼回復へ「納得、共感」 地方創生、再起動を表明 石破茂首相の所信表明演説ポイント
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 石破茂首相は4日、就任後初めての所信表明演説を衆参両院本会議で行った。自民党派閥裏金事件を巡り「政治への信頼を取り戻し、納得と共感をいただきながら安全安心で豊かな日本を再構築する」と訴えた。裏金問題を指摘された議員一人一人に向き合い、反省を求め、ルールを守る倫理観確立に全力を挙げると強調した。「地方こそ成長の主役」と掲げ、地方創生に関する施策を再起動させると表明した。
  (5面に関連)
 与野党は7日の衆院代表質問から3日間の国会論戦に入る。首相は物価高克服に向けた経済対策をアピール。9日の党首討論後に衆院を解散し、衆院選を15日公示、27日投開票とする意向。野党は裏金事件への追及を強め、攻防が本格化する。
 首相は所信表明演説で、裏金事件を受けた改正政治資金規正法を徹底的に順守し、政治資金について透明性を持って国民に公開する制度の確立に決意を示した。
 地方創生に関し、全国の取り組みを支援するため、地方創生の交付金を当初予算ベースで倍増することを目指す考えを示した。
 物価高を上回る賃金増加に向け、適切な価格転嫁と生産性向上支援により最低賃金を2020年代に全国平均1500円とする目標を示した。賃上げと投資がけん引する成長型経済を実現するため、経済対策を早急に策定すると打ち出した。