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衆院選で政活費使用 党首討論で首相明言 野党「選挙ゆがむ」と批判


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 石破茂首相と野党党首による党首討論が9日、国会で開かれた。衆院解散当日の実施は異例。首相は使途公開不要の政策活動費に関し「衆院選で使うことはある。選挙区で厳しい戦いをしている地域もある」と明言した。質問した国民民主党の玉木雄一郎代表は「問題発言だ。何に使い、誰に渡したか分からず、選挙がゆがむ」と批判した。
 立憲民主党の野田佳彦代表は、政治改革に関し「企業・団体献金の禁止からスタートすることが大事だ」と要求。首相は「大事なのは政策が左右されないかどうかで、献金は認めるべきだ」と禁止に反対。自民党が派閥裏金事件の再調査をせずに解散すると批判し、関係した前議員ら12人を非公認とした決定も「大半が公認だ。国民感情から到底理解できない」と指摘した。
 首相は、再調査に関し「全く否定するものではない」と述べるにとどめた。公認が適切かどうかは「最終的な判断は主権者である国民に任せる」と言及。来年の参院選での扱いは「同じ国会議員なので、衆院と参院で違う対応はしない」と述べ、衆院選と同じ基準で判断する考えを示した。