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【3区終盤情勢】島尻氏、自公7割支持 屋良氏、高齢者に浸透<衆院選2024沖縄>


【3区終盤情勢】島尻氏、自公7割支持 屋良氏、高齢者に浸透<衆院選2024沖縄>
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 共同通信が実施した情勢調査に琉球新報の取材を加味して衆院選沖縄4選挙区の終盤情勢を探った。沖縄1区と3区で自民前職と「オール沖縄」勢力の前職が接戦を繰り広げている。2区ではオール沖縄の前職が先行し、自民前職が追う展開。4区では自民前職をオール沖縄新人が追っている。投開票まで1週間を切り、各候補とも支持層を固めつつある。残された時間で、鍵を握る無党派層の取り込みをどこまで図れるか。各区の情勢をまとめた。 (文中敬称略、’24衆院選取材班)

 3区では、自民前職の島尻安伊子と立民前職の屋良朝博が激しく競り合っている。参政新人の新城司は、広がりを欠いている。

 島尻は自民支持層の7割強を固めた。セット戦術で連携する公明支持層も7割から支持を集める。維新と国民それぞれの支持層の3割強にも食い込んでいる。年代別では、10代と30代の支持が比較的高い傾向が見られた。

 屋良は立民支持層の9割を手堅く固める。「オール沖縄」勢力の共産や社民支持層の8割からも支持を受ける。無党派層からの支持も広がりを見せている。年代別では、60代と70歳以上で5割を超え、高齢者からの支持が厚い。

 新城は参政支持層の9割をまとめる。国民やれいわの支持層から、一定の支持を受けるが、そのほかへの浸透は低迷している。

 島尻も屋良もそれぞれ支持基盤となる政党、勢力の支持を固める一方で、回答者の1割は投票先をまだ決めておらず、予断を許さない状況だ。


【調査の方法】全国の有権者を対象に20、21両日、固定、携帯電話にコンピューターで無作為に発生させた番号をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。コンピューターで電話をかける自動音声応答通話(オートコール)方式を採用。携帯電話にも電話し、同意した人にショートメッセージサービス(SMS)を使い質問に答えてもらった。記事の「○○党支持層」は、調査で「○○党を支持する」と答えた人を指す。1選挙区当たり固定電話と携帯電話で計600サンプルを目標にし、全289選挙区で計19万556件の回答を得た。