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【4区終盤情勢】西銘氏、10~60代支持 金城氏、無党派で伸び<衆院選2024沖縄>


【4区終盤情勢】西銘氏、10~60代支持 金城氏、無党派で伸び<衆院選2024沖縄>
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 共同通信が実施した情勢調査に琉球新報の取材を加味して衆院選沖縄4選挙区の終盤情勢を探った。沖縄1区と3区で自民前職と「オール沖縄」勢力の前職が接戦を繰り広げている。2区ではオール沖縄の前職が先行し、自民前職が追う展開。4区では自民前職をオール沖縄新人が追っている。投開票まで1週間を切り、各候補とも支持層を固めつつある。残された時間で、鍵を握る無党派層の取り込みをどこまで図れるか。各区の情勢をまとめた。 (文中敬称略、’24衆院選取材班)

 4区は自民前職の西銘恒三郎が確実に地盤を固め、リードを維持している。立民新人の金城徹は無党派層を取り込みながら、「オール沖縄」を構成する政党支持層の票をまとめて追いかける。

 西銘は連立政権をつくる自民支持層の7割、公明支持層の9割弱を固めた。序盤より維新支持層からの支持も伸びている。10~60代の幅広い年代で支持が高く、支持を拡大させながら、金城との票差を維持。わずかにリードしている。

 金城は立民支持層の9割弱、共産支持層の7割を固め、支持を広げる。無党派層の支持が伸びる一方で、社民支持層の支持が伸び悩む。社民支持層の3割弱は投票先を決めておらず支持固めが鍵を握る。

 れいわ新人の山川仁は同党支持層からの支持をさらに拡大させたが、序盤に比べて共産支持層の票が他候補者に流れているため、全体的に広がりを欠いている。

 維新新人の山川泰博は、同党支持層からの支持が約半数にとどまり、他候補者との差が広がっている。


【調査の方法】全国の有権者を対象に20、21両日、固定、携帯電話にコンピューターで無作為に発生させた番号をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。コンピューターで電話をかける自動音声応答通話(オートコール)方式を採用。携帯電話にも電話し、同意した人にショートメッセージサービス(SMS)を使い質問に答えてもらった。記事の「○○党支持層」は、調査で「○○党を支持する」と答えた人を指す。1選挙区当たり固定電話と携帯電話で計600サンプルを目標にし、全289選挙区で計19万556件の回答を得た。