自身の政策を訴える島尻安伊子氏
琉球新報社 琉球新報は27日投開票の衆院選に沖縄3区から立候補している、立民前職の屋良朝博氏（62）、自民前職の島尻安伊子氏（59）、参政新人の新城司氏（46）の3氏にインタビューを実施した。候補者らは今選挙戦の争点や選挙区内の課題解決策などを訴えた。米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設については賛否が分かれた。 （’24衆院選取材班）
―最大争点は何か。
「強い沖縄経済を実現する。そのための沖縄振興策や沖縄予算の拡充を誰ができるのかを争点としたい」
―選挙区内の課題と解決策は。
「中部圏域の活性化、北部と中南部の格差是正が課題だ。沖縄市やうるま市を中心に30万人以上の経済圏域をつくる。池武当インターチェンジを作り、中部東道路も事業化したい。中城湾港に企業が進出しやすい策も練りたい。東部海浜開発も一日も早く取り組む。北部は来年夏にテーマパークが開園する。交通インフラの整備や雇用計画を支援したい。北部医療センターも早期実現を図りたい」
―強く訴えたい政策と政治家としての強みは。
「強い沖縄経済の構築と沖縄振興策の拡充。基地負担軽減にも取り組みたい。これまで取り組んできた子どもの貧困対策や介護、医療など暮らしをよくすることも訴えたい。沖縄担当大臣も経験し、実務的な部分を扱えることが強みだ」
―岸田内閣と石破内閣の沖縄政策への評価は。
「大きな経済的課題だった、デフレからの脱却について、岸田政権でほぼ実現したと思う。その点で高く評価したい。石破内閣は発足してまだ間もないこともあり、まだ評価に至らないが、所信表明を聞くと沖縄振興への強い思いを感じる。期待している」
―辺野古新基地計画の賛否は。今後も争点となるか。
「辺野古移設の原点は、世界で最も危険だといわれる普天間飛行場の一日も早い危険性の除去だ。容認という形を取っている。今後も争点になるだろう」
―沖縄振興にどう取り組むか。
「最大のテーマは子どもの夢がかなう沖縄をつくることだ。そのための沖縄振興に全力で取り組みたい。大きな鍵は大規模な基地跡地だ。跡地の先行取得を前に進め、総合的で大規模な都市計画を進めていく」
―南西諸島への軍事強化の評価は。
「中国の領空・領海侵犯は頻発している。中国の明白な脅威から県民の生命、財産を守る防衛力の整備はやむを得ない状況になっていると認識している」
