自身の政策を訴える山川仁氏
琉球新報社 琉球新報は27日投開票の衆院選に沖縄4区から立候補している、立民新人の金城徹氏（71）、維新新人の山川泰博氏（54）、自民前職の西銘恒三郎氏（70）、れいわ新人の山川仁氏（50）の4氏にインタビューを実施した。候補者は南西諸島への軍事強化の評価などで見解が分かれ、名護市辺野古の新基地計画などについても考えを述べた。 （’24衆院選取材班）
―最大争点は何か。
「離島格差の解消、南西シフトのミサイル配備問題。経済対策でしっかりとした積極財政支援を進める。加えて子どもど真ん中の政策として、子どもの貧困対策を進める」
―選挙区内の課題と解決策は。
「離島格差の解消。離島問題として医療体制の強化。また、国民を守るために食料自給率を高めていく。南部では交通渋滞を解消しなければ経済対策にも支障が出る」
―強く訴える政策と政治家としての強みは。
「一番強く訴えたいことは財政支援。県民所得がもっと豊かになるように進めていきたい。強みは積極財政と、私だけがなせる右も左もない、それぞれの思いを受け止められるフリースタイルの政治活動だ」
―岸田内閣と玉城県政の評価、石破内閣の沖縄政策への評価は。
「岸田内閣はあまりにもひどく、結果の伴わない政治しかできていない。落第点以下だ。玉城県政は、（玉城知事の）ホームページ上で、1期目の公約実施率を98％としている。一定の評価はできる。2期目も県民との約束をしっかり守り、これからも県民が豊かになるように私も共に支えていきたい。石破首相の沖縄政策は、より軍拡化が進むと危惧する。評価も全くできない」
―辺野古新基地計画への賛否は。今後も争点となるか。
「辺野古新基地は反対。中止ではなく、撤回し、米国に帰ってもらう。県外などと妥協せずに本国に帰ってもらうことが大事だ。辺野古の問題は、一つの争点としてはあり得るが4区では、南西シフトも新しい基地を造らせないという観点で争点の一つになる」
―沖縄振興には何が必要で、どう取り組むか。
「沖縄振興特別措置法の見直し。基地とリンクして振興予算に揺さぶりをかけるのではなく、予算の在り方を県民のための予算としてつくりかえることが大事だ」
―南西諸島への軍事強化への評価は。
「反対。軍事予算の43兆円余は、人材育成も含めて島民、子どもたち、高齢者が安心して暮らせる社会実現のために使うべきだ。軍事配備に関する南西シフトの在り方は一切理解できない」
