【ブラジル】「日本出稼ぎ」で小説 山里さん


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 ブラジル・サンパウロ市在住の県系2世、山里アウグストさんが、このほど日系移民の日本出稼ぎをテーマとした小説「7人の出稼ぎ」(日本語版、ポルトガル語版)を出版した。
 「7人の出稼ぎ」は邦人紙で連載。ブラジルの厳しい経済状況で若い日系人が就職に悩んでいる実情を背景に、日本に出稼ぎにきた日系人子弟の苦労を描いた。
 山里さんは1925年、ブラジル・サントス市生まれ。両親は具志川村(現久米島町)の出身。初期ブラジル移民者の証言を元に、異国へ渡った移民の苦難や当時の風俗・習慣などを克明に描いた小説「東からきた民」が2002年度コロニア文芸賞を受賞した。
 「7人の出稼ぎ」の日本語版を希望者に実費(1500円、送料別)で販売する。問い合わせは098(858)2763(上原)まで。