【中国時報】急性A型肝炎感染者が2倍


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 衛生署の疾病管制局は、今年に入り急性A型肝炎に感染した人が82人、劇症化して死亡した人が一人いることを発表した。この数は昨年の同時期の2倍で、この6年で最悪となった。今年の感染者は8歳から30歳までの若者が多いのが特徴である。
 台湾国内の50歳以上の約8割がA型肝炎の抗体を持っているが、30歳以下の若者はまだ抗体がないため感染の危険性が高いといわれる。また、近年は衛生環境が比較的劣悪な東南アジア諸国や大陸での感染も増えている。
 初期症状は発熱、全身倦怠(けんたい)、食欲不振、嘔吐(おうと)など。一般に若い感染者の死亡率は高くはないが、老人は高い。主な感染源は不潔な水や食べ物で、衛生署は肝炎にかかったことがない者、抗体がない者は外食をするときには注意するよう促している。