【中国時報】柏楊さんの遺骨 緑島海域散骨へ


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 4月29日に呼吸不全のため亡くなった、「醜い中国人」などの著作で知られる台湾の作家・柏楊(本名郭衣洞)氏は、肺炎で2カ月余りの闘病生活を送り、その間陳水扁総統や馬英九次期総統らも見舞いに訪れた。

 中国人と中国社会を鋭く批判した「醜い中国人」で有名だが、小説や歴史書、時代や社会を風刺したコラムは大きな評判を得た。
 1968年、漫画「ポパイ」の翻訳を担当したが、その翻訳で国家元首・蒋介石を侮辱したとして9年間の投獄生活を送る。
 ロマンチストの柏氏は大陸で2度、台湾で3度結婚をしており、最後の妻である詩人の張香華さんとは出所後の78年に結婚、以来30年余り連れ添った。
 晩年は人権活動にも尽力をした。遺骨は政治犯として収容されていた緑島付近の海域で散骨される予定。