【中国時報】台湾最高裁 馬英九氏の無罪確定


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 台湾最高裁は4月24日、馬英九次期総統が台北市長時代に市長特別費を私的流用したとされる裁判で、一審、二審の無罪判決を受けて、検察の上告を棄却した。これで馬英九氏の無罪が確定した。

 棄却理由は「馬英九氏に主観的な犯罪の意図はなく、客観的にも他人を陥れた事実はない」という一審、二審の判断と、特別費の性質そのものが違法であるという指摘に欠けていた点を挙げる。
 今回の上訴審は、事実関係を争わなかったため、上訴決定からわずか3カ月の異例のスピードで無罪が決定した。5月20日の総統就任前の決着で、就任前の「プレゼント」だとも言われた。
 一方、特別費を他人の領収書で経費支出した秘書に対しては文書偽造で懲役1年の実刑が確定した。