【中国時報】大金拾うが謝礼金断る 台北市の高校生


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 台北市の高校に通う何知易君は、ペットの魚を買うために出掛けたところ、自宅近くの公衆電話で、黒色の革かばんを見つけた。かばんの中にはパスポート、クレジットカード以外に、手形、人民元、台湾元など総額270万元(890万円)が入っていた。

 何君は最初あっけにとられ、やがて邪心もわき起こったが、良心に従って付近の警備隊に遺失物を届け、無事持ち主の元に戻された。
 その遺失物は会社の運転資金で、それがなければ倒産の憂き目に遭うものだった。感謝感激をした落とし主はその後、何君の元を訪れ、1万元(3万3千円)を感謝の気持ちとして差し出したが、何君にやんわりと拒絶される。その理由は、自分は警察に届けることに決めたのだから、何も要らないとのこと。心安らかなのが一番という。