台湾はこれまで羊痘(ポックスウイルスの一種)の感染区域ではなかったが、このほど初の集団感染報告があった。感染が見つかったのは桃園の観光型農場で、210頭がすべて処分された。
万が一感染が拡大し、感染地域となったなら台湾の牧羊産業に大きな衝撃を与えるのは間違いない。
世界保健機関(WHO)は羊痘は甲級動物感染症に指定されており、感染例が見つかった場合、半径3キロの区域の羊はすべて処分しなければならない。今回感染の見つかった農場の3キロ以内にはその他の牧羊農場がないため、現在のところそれ以外の感染の可能性はないという。
農業委員会防検局は国外からの感染を疑っているが、この羊痘は決して人には感染しないためその点で心配する必要はない。