【中国時報】失業中高年層が参入 資源ごみ回収、行政担当の量減少


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 経済が不景気になり、台湾では資源の回収が国民運動になっている。近年、生ごみの量は変わらないのに、資源ごみの回収量は減るという現象が見られる。善化鎮では、毎月のごみの量は700トン前後だが、資源ごみは60トンから50トンに減っている。

以前、廃品回収業はかわいそうなお年寄りの自力更生手段とみられていたが、近年は失業した中高年層も大勢参入している。
 この町ではお役所の業者が来る前に、民間業者が早々と資源ごみを回収してしまい、それが回収量の減少につながっている。一般人は民間の業者でも特に抵抗がない。多くの人は資源の回収は喜ばしいこととするものの、お役所にとっては頭が痛い。それは環境保健署の回収率に関する考査が義務付けられているためで、ごみの回収では政府と民間の利権争いの様相を呈している。