6月は卒業式シーズンに当たるが、多くの大学生が卒業後、即失業するという事態に直面している。行政院主計処が24日発表した今年上半期の失業率の最新統計によると、大卒以上の失業率が4・42%で、過去最高を記録したことが分かった。
学者の分析によると、その原因として大学の数があまりに多く、大卒の価値が下がっていることを挙げ、こうした状況は短期間では改善しにくいとみている。
ここ10年で大学以上の学歴を持つ者が8万9千人から28万2千人に増えている。しかし、大卒生の能力と企業が求める要求とには大きな落差があり、また、労働市場の需要に合致していないため、これが失業率上昇の原因の一つとなっている。景気低迷で、企業は経験のあるベテランや非正規雇用の労働者を雇い、新卒を避けていることも大きい。