【交差点】福州の車社会も大変


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 この5、6年で車が急速に増え続けている、いわゆる車社会到来の福州の街であるが、最近は世界的な原油高の中、ガソリンも高騰するなど多くの問題に悩むこととなった。

 確か、ローン活用による車購入者も増え、多くの一般市民が手軽に車を持てるようになってきた。当然のことだが燃費や維持費はもちろんのこと車庫や駐車場にも経費が掛かるのである。特に市内ではその確保にも一苦労するのだそうだ。せっかく購入した車も何かしら車庫から出る回数が少しばかり減ってきたような気がする。
 「今日は自転車での出勤です、車は乗りません」とエレベーターに乗り込む職員がいる。聞くところによると、最近は車が不便になり一週間に何回かは自転車通勤とのことである。「さては、ガソリン高騰による燃料節約かな!」と邪推するのであるが、マイカー購入が一種の「社会的ステータス」としての誇りもあると聞くし、彼らのメンツも保たれているようなので事の真相はさて置くこととした。
 しかし、最近のチャイナ・デイリー紙(全国紙)は「ガソリン価格高騰の一つの大きな理由として、マイカー所有が1999年の290万台から2006年には2330万台へと急激に増え、それによるガソリン需要が強まった」と報じる場面も出てきた。
 さて、やっと手にしたマイカーだが、メンツにかけて楽しく乗り回したいものです。何か良い策はないものか、今日も自転車に乗って街を走る友人の姿がある。友よ、頑張れ!!
(仲宗根信明・県産業振興公社福州事務所長)