【中国時報】優秀者の進路に変化 医学から他分野へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 台湾大学医学部は台湾の最難関といわれるが、受験生の志願傾向に変化が表れている。例年大学学科能力測験(台湾のセンター試験)で満点だった受験生は少数を除き全員が台湾大学の医学部を志望していた。しかし、今年は満点を取った80人のうち、約半数がそれ以外を志望していることが分かった。

 台湾大学医学部の張上淳主任は、医学教育の立場からこれをいい傾向とみなす。優秀な人材が適性に合わせて各分野に散らばるべきだとする。
 成績優秀者が医学部を志望するのは単に「成績がよい」という理由だけで、本当は何が好きで、何に向いているのかを真剣に考えた結果の志望ではないという。
 一方で、医師の社会的地位が前ほど高くなく、医療のトラブルなどもあり、医師をやっていくのも次第に難しい環境になっていることも要因の一つという。