パンダの団団と円円が10月に台北市立動物園にやって来ることが決まっているが、このことが中国と台湾との間の敏感な問題に触れて、論議となっている。
中国から贈られたパンダは、ワシントン条約では絶滅保護動物に指定されているため、国と国との間であれば「贈与」することができず、「貸借」という形式となる。そのため、中国と台湾の関係が果たして国と国との関係なのかが問題となっている。もしも「贈与」ということであれば、台湾は中国国内であるということになり、台湾の「国格」を損なうことになる。立法院の王金平院長は、政府はこの問題に関しては「弾力的な方法」をとるべきで、国際上のルールを避けるような方法を考えなくてはいけない。パンダの来台が新たな問題にならないようにしなければ、と述べる。