【中国時報】「経営の神」王永慶氏急逝 米国滞在中


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 台湾で「経営の神」とも称される王永慶氏が10月15日早朝、米国で急逝した。92歳。同氏は台湾最大の企業・台湾プラスティックの創始者で、同社米本部のあるニュージャージー州を視察中だった。

死因は睡眠中、痰(たん)がのどに絡まり、窒息死したものとみられている。
 同社関係者によると、王氏は前夜、同社の重役を米国の自宅に招いて、酒を飲みながら歓談。近年、足腰が弱るなど、体調不良の傾向は見られたが、元気な様子だったと、突然の死に驚いている。
 死の知らせを受け、台湾本社は急きょ遺体の台湾移送チームを組織。遺体は17日早朝、台北国際飛行場に到着した。
 王氏は、総統のアドバイザーを務めるなど、台湾政財界に大きく貢献しており、台湾総督府も、遺族に空港の駐機場で遺体を迎えることを許可するなど、特例的な優遇措置を取っている。