【ブラジル】新評議員会長に伊差川氏


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 ブラジル沖縄県人会(与儀昭雄会長)は、4月30日、臨時総会と評議員総会を同県人会館で開いた=写真。評議員総会では、任期満了による評議員会長選挙が行われ、その結果、新評議員会長に伊差川實氏(現第一副会長)が選出された。
 臨時総会では、理事会第1副会長の知花良治氏と第4副会長の安富祖元氏の辞任に伴い、第1副会長に上原武夫氏、第2副会長に与那嶺真次氏が繰り上がったために、定款の規定に基づいて、第3副会長およびに第4副会長の補充選挙が行われた。その結果、第3副会長に前田徳英氏(文化担当)、第4副会長に崎間達雄氏(体育担当)が選出された。
 今回の評議員会長選挙には、連記制による2つの選挙候補者名簿(会長と第1・第2副会長)が提出され、会長候補の伊差川氏と金城ルイス氏の間で争われ、34票対13票で伊差川氏が選出された。移民100周年を2年後に控え、2世の与儀会長を補佐する立場から、1世の元県人会長、伊差川氏に票が集まったようだ。また、第1副会長に宮城滋氏(元県人会長)、第2副会長に金城正昌氏(現評議委員)がそれぞれ選出された。
 4期8年務めた前評議員会長の山城勇氏は、退任に当たって「沖縄県人会は人材が豊富で、2世、3世も積極的に活動しており、これからも大いに期待している。県人会は親睦(しんぼく)団体であり、会員の和を第一と考え、大きく発展してもらいたい」と述べた。
 就任あいさつのなかで、伊差川氏は、「評議員会長という大任を引き受けることになったが、より良い会の運営ができるよう尽力したい。今年は第4回世界のウチナーンチュ大会があり、2008年には移民100周年記念行事という大きなイベントが控えている。会員の皆さまの協力を仰ぎ、和をもって会を進めていきたい」と抱負を述べた。
(与那嶺恵子通信員)