中国抗癌(がん)協会の調査によると、中国の幼児の死亡原因では、小児がんが事故死に続き高いことが分かった。小児がんの罹患(りかん)率は上昇傾向にあり、遺伝やウイルス感染、化学物質や放射線による汚染、たばこの2次喫煙、肥満など、複合的な要因があるとみている。
幼児の死亡原因で、がんの占める割合は全国平均で、10・7%。黒龍江省では、20%と罹患率が特に高く、ハルピンでは毎年、200人の幼児ががんで死亡している。
同協会の専門家によると、国内に多い肥満児は、ファストフードや炭酸飲料などを好み、運動不足など生活習慣に問題が多い。最近の海外の研究報告でも、幼児の肥満と膵臓(すいぞう)がんや膀胱がんの発病に高い関連性があるとされており、子どもの生活習慣改善に対する認識改善が急務だとしている。