【ロサンゼルス】家元も駆け付け師範免許祝賀会 琉舞の新垣幸子さん


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 「一番弟子の新垣幸子さんが結婚してアメリカへ行くと言われた時ほど切ない思いにかられたことはありませんでした。どん
なに説得しても駄目だとわかった時には泣き明かしたものです」。40年以上も前の沖縄での出来事を宮城流家元の宮城豊子さん=写真中央=はまな弟子新垣幸子さん=同右=の師範免許受賞祝賀会で昨日の出来事のように思い深くあいさつで話した。祝賀会は7月9日、ガーデナ市の中華レストランで200人が参加し、開かれた。数少ない米国での琉球舞踊師範免許取得を門下生の一人が実現できたことを喜んでいる様子がありありと見て取れた。
 新垣さんは5歳の時、玉城流道場で琉舞を習い始め、1959年、宮城流宮城豊子研究所に入会、64年に渡米した。88年に教師免許を取得、95年に芸歴35周年、第1回発表会をトーレンスのジェームス・アームストロング劇場で行った。2004年1月3日、師範免許が家元から授与された。
(当銘貞夫通信員)