【フランス】オキネシア カーブチーの香り新商品


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カーブチーエッセンシャルオイルをPRするオキネシアの金城幸隆社長(右)と調香師の新間美也さん

 南国沖縄固有の素材を活用した食品や生活用品などを製造販売するオキネシア(那覇市)の金城幸隆社長がこのほど、フランス・パリを訪れ、新製品の「カーブチーエッセンシャルオイル」をPRした。

 オキネシアは経済産業省ならびに農林水産省の支援事業「農商工連携」の認定を受け、2009年より沖縄の希少かんきつ「カーブチー」の有効利用をテーマに研究開発に取り組んでいた。その成果として、カーブチーエッセンシャルオイルが完成し、この沖縄産オイルをアロマテラピー発祥の地であるヨーロッパ市場へ販路開拓すべく、パリを訪れた。
 自社製品の香水「UTAKI(うたき)」の開発にも協力したパリで活躍する調香師・新間美也(しんまみや)さんが代表を務める会社「Miya Shinma(みや・しんま)」のアトリエ内で行われた打ち合わせでは、ヨーロッパ販路開拓の第一歩ということで意欲的な金城社長の姿が見られた。
 「沖縄のかんきつ系青果物の中でもメジャーとは言い難いカーブチーだが、香りに特徴があり、付加価値を構築できる可能性を持っている。現在はその裏付けのために北里大学と共同で研究を行っている。ヨーロッパで、世界で唯一の香り、沖縄県在来かんきつ類のカーブチーエッセンシャルオイルを広めていきたい」と金城社長は語った。
(大城洋子通信員)
英文へ→OKINESIA promotes a new brand of scent called Kabuchii