【アルゼンチン】大城秀光氏逝く 1世時代の終焉か


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 大城秀光氏が9月26日死去、49日忌法要が11月18日、在亜沖縄県人連合会館2階で200人余の知人、友人らが出席して厳かに営まれた。享年85歳だった。旧大里村出身。妻のキヨさんも同年4月に死去、当日の喪主は長男の秀樹さんが当たった。
 大城氏は、県人会は会員制度か市町村連合体制かをめぐって争った「沖県連紛争」の一方のリーダーだった。
 一方の訴えで投獄されたり、裁判所に呼び出されたりして問題は複雑化した。幸いに裁判官が親日家で、「話し合いでの解決」を呼び掛けたものの話し合いが進まず、日本領事まで出てきた。それでも解決できず、1985年、選挙で勝負をつけることになった。
 選挙の結果、大城秀光派、つまり市町村連合体が勝った。そこから「在亜沖縄県人連合会」という名称が生まれた。すなわち定款通りの名称に帰ったのだ。
 あれから21年が経過。その間、大城氏は新会館建設委員長となり現在の会館が完成、一昨年あたりから会長は準2世になった。また大城氏は勲6等瑞宝章を叙勲され、沖県連は平和の発展を遂げてきた。
 大城氏は1世を代表する人であり、亡くなった今は1世時代は終焉(しゅうえん)、2世時代の到来と思われる。
(新垣善太郎通信員)