沖縄海邦銀行が13日、2012年9月中間連結決算を発表し、琉球銀行と沖縄銀行を合わせて県内地銀3行の決算が出そろった。3行とも貸出金利回りが低下。加えて沖銀は与信費用が増え、琉銀は有価証券利息配当金が減少。海銀は国債等債券売却益が減少し、3行とも減収減益となった。
実質業務純益でみると、琉銀と沖銀は前年同期を上回ったが、海銀は下回った。
3行全体でみると、経常収益は11年9月比5・8%減の503億円、経常利益は8・5%減の97億円。中間純利益は16・1%減の52億円となった。不良債権残高の3行合計は12年3月期比で5・0%増の542億円。不良債権比率は0・12ポイント悪化の1・95%となった。
銀行の規模を示す総資産は0・6%増の4兆3588億円。総資金量は3・1%増の4兆286億円だった。
県内景気は回復傾向にあるとみられる中、住宅ローンの貸し出しは各行とも順調に伸ばしている。一方で法人向けの資金需要は依然として低く、貸し出しの低迷が続いている。