県産品、中国へ 白石が新事業、ネットモールで市場拡大


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「沖縄如意百貨商品」商品発送までの流れ

 エネルギー供給や総合リゾート施設などを経営する白石(那覇市、白石武之社長)が、中国市場で県産品の販路開拓を図る新事業に取り組んでいる。中国銀聯(ぎんれん)グループのインターネット決済専門企業が直接運営する公式オンラインショッピングモールを活用。同モールに設けられた日本商品専門ショッピングサイト「日本館」内に「沖縄如意百貨商店」を開設した。

今春から段階的に進めてきたが、体制が整ったことで11月下旬から本格展開する。
 銀聯オンラインショッピングモールは、中国国内では初めて企業対個人の電子商取引(BtoC)サイトとして立ち上げられた。富裕層をターゲットにしており、中でも「日本館」は集客の最大の目玉として位置付けられているという。
 「沖縄如意百貨商店」は長寿、美容、美肌などがテーマ。県産品を取り扱う県内企業などが白石に出品手続きを行うと、同サイトに商品が紹介され、銀聯カード所有会員が商品を注文できる仕組みだ。商品発送は日本郵便沖縄支社(濃添隆支社長)が協力。無料集荷し郵便局の国際スピード郵便(EMS)を利用する。
 「如意百貨商店」とは中国語で「あなたのほしい商品がある店」の意味。現在は泡盛、コスメなど35品目が出展されているが、本格展開後1年以内には500品目の県産特産品の出展を目指す。
 白石営業推進部の喜屋武盛淳部長は「今回開設した沖縄如意百貨商店は、安心決済、安心物流が特徴だ。これまで海外進出へ課題だった点が解消され、企業側も活用しやすいだろう。県産品を強くPRできると思う」と期待を込めた。
 同社は事業の本格運用に伴い21日、那覇商工会議所でセミナーを開催する。参加費無料。定員50人。問い合わせは白石内沖縄如意百貨商店事務局(電話)098(867)0411。