衆院解散後初の週末 候補予定者、街へ


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 16日に衆院が解散し、一夜明けた17日、県内では現職5人、前職1人、新人8人の計14人の立候補予定者が4選挙区で事実上の選挙戦を始動した。この日は解散後初の週末にもかかわらず、あいにくの悪天候に見舞われたが、1カ月の短期決戦だけに、各予定者は慌ただしく街宣活動や地域回りに精を出した。

 「選挙はせめて年明けだと思った」。ある立候補予定者の事務所では、来年の解散を想定して組んでいた日程を急きょ変更。家族や身内を動員し、集票カードの封入れ作業など支持拡大に向けた活動を加速させた。職員は「集票カードを配布したのはいいが、こんな短期で集まるのか」と不安そうな表情を見せた。
 別の立候補予定者の後援会事務所では、休みなく電話が鳴り続け、職員らは対応に追われた。しかし、「これまでも活動してきた。焦りはない」とこれまで積み重ねてきた地域回りなどの実績に手応えをつかんでいる様子で、短期決戦への受け止め方もさまざまだ。
 ある立候補予定者は「短期決戦では、選挙区をくまなく回るなんて不可能に近い」と嘆息混じりに指摘する。「それだけ今回は既存の選挙と違う。ある意味アイデアや工夫も相当求められてくる戦いになる」と気を引き締めた。